華やかな節分を飾る、北新地堂島地域のお祭り「堂島薬師寺節分お水汲み祭り」についてお話し致します。
1999年に堂島アバンザの建設に合わせて新たに建て替えられた薬師堂が一年を通じて最も華やぐのが「堂島薬師堂節分お水汲み祭り」です。江戸期から連綿と地元で受け継がれてきた節分祭と、水都大阪の再生と活性化のために経済界が提案した「堂島薬師堂お水汲み儀式」が一体となり2004年から新たな堂島・北新地の伝統行事として定着しています。
今年2月3日には第20回を迎えた北新地堂島エリアの地域・経済界挙げての大きなお祭りとなります。
お祭り当日の朝5:00に奈良の薬師寺さんで湧き水「お香水」を汲み、金堂の国宝、薬師三尊像(薬師如来、日光菩薩、月光菩薩)が鎮座する前にその「お香水」を置き、薬師寺の僧侶らによる声明(しょうみょう)とともに、お香水に商売繁盛や無病息災の念入れをして頂き、
薬師寺の中にある各御堂をお経を唱えながら、まわります。そうやって念入れをして頂いた「お香水」を堂島薬師堂に持ってきます。これらのお香水を竹筒護符に入れて北新地・堂島の皆様にお配りします。竹筒護符を購入された地元の方たちは、そのお水をお店に撒いてご利益を授かります。一年の商売繁盛と無病息災を祈念します。
昼は午後から、薬師堂にて鬼の入魂式を行い、鬼追い祭りが始まります。まずは四ツ橋筋より以西の西町を鬼たちと裃を着た福男たちが練り歩きます。
お店や会社に訪問して、鬼払いをします。「鬼は〜外!」「福は〜内っ!」。地元で長く行われてきたお祭りです。
そして、夕方からは堂島アバンザの特設舞台にて夜の部がスタートします。
北新地の芸妓衆による奉納舞や、薬師寺の僧侶らによる声明が披露されます。ステージ前には地元経済界の関西経済同友会のみなさまや、地元の町会長はじめたくさんの方にお集まり頂きます。
そして、北新地クイーンの花魁姿や北新地の華やかなホステスさんのお化けが披露されます。毎年工夫を凝らしたお化けを披露してくれます。特に、クイーンたちによる花魁姿はとても綺麗で華麗な衣装です。一見の価値ありです。
ステージでのお化けの披露が終わると、次は白龍への入魂の儀式が行われ、北新地の地元の方たちや北新地クイーンの花魁道中、お化けの行列、龍の巡行が北新地内を練り歩きます。
3年ぶりのフル開催となった今回は第20回開催で、久しぶりの開催となりましたが、大変人出も多く、賑わっておりました。
巡行の開始とともに、鬼追いの夜の部がスタートします。夜はまず早い時間は飲食店からはじまり、20時半をまわるとクラブ・ラウンジなどの飲み屋さんに鬼隊たちが順番に入っていきます。
北新地の街の中では、お客さんや観光客の方たちも鬼に豆を投げて楽しみます。
最近では外国人の方たちもこの祭りを楽しんでいっていただいてます。
フィナーレは冒頭の写真と同じになりますが、盧月ビルの前に全員が集まり、大阪締めで巡行を締めます。鬼追い隊たちはそれからも夜の北新地の街のお店を巡っていきます。地元の人たちも、働く人たちも、お客さんもたくさん集まり、大変盛り上がる祭りとなっております。ぜひ一度「堂島薬師堂節分お水汲み祭り」にお越し下さいませ。
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